◆不動産公示価格について
日本の土地の価格を知る際に指標となる公表価格には様々なものがあります。
不動産購入を検討している一般の方や、不動産を売買する不動産業者の方まで、この指標の多さ、複雑さには頭を悩まされるところではないでしょうか?
公的に公表されている不動産の価格の指標としては
●公示地価価格
●路線価価格
●固定資産税評価額
●基準地価価格
などがあげられます。
これらは、全て公的に公開されている不動産の価値を示す指標です。
不動産物件の売買における「実勢の売買価格」に関しては、これらの公示地価や路線価に代表される参考基準数値以外にも、相場要素や、環境要素が加えられて実勢価格が決まります。
その為、不動産の売買市場は現実的には更に複雑な市場となっております。
ではこれらの数値が参考にできないのか?というと当然そういう話ではありません。
地元地域であれば、特定の地域の実勢販売価格が不自然に高くともその理由が理解できていたり、あまりにも低い評価を受けている土地などにはその原因となる理由が潜んでいることが解ります。
しかし現在の居住地域や遠方にある地域の土地であっても、その地域の全体的な相場や特徴を掴むことは可能です。
公示価格や路線価はこのような地域全体の特徴、傾向を示す活きた情報であると捉えておくことが大切です。